広範な脳領域から同時記録ができる時代

Feature-Based Visual Short-Term Memory Is Widely Distributed and Hierarchically Organized
https://www.cell.com/neuron/abstract/S0896-6273(18)30424-0
記憶した情報が脳の広い領域に分布していて、更にそれら領域が情報を保持している時間は領域ごとに異なっていることを示した研究です。

保持している時間の長さが脳構造の階層性と対応していることなど面白い部分はありますが、それよりも、2頭のサルそれぞれから19・23領域の神経活動を同時計測しているのに興味をもちました。情報系の他分野に比べればまだまだなのですが、技術革新のおかげで着実に脳活動計測の規模も拡大していっています。

データの精度や量が不足しているため、情報系からはそこまで関心を持たれていなかった脳情報分野ですが、潜在的な注目度(つまり脳への関心)という点では決して画像や音声、言語に負けていないと思います。今後、大規模で高精度で更にフォーマットも整備された脳情報が次々に出される時代になれば、この分野も猛烈な勢いで発展していく気がします。