ゲノム編集とバイオハッカーと深層学習

英語の勉強がてらにNetflixの海外ドキュメンタリーを最近よく見るんですが、ゲノム編集に関するこのドキュメンタリーは勉強になりました。
www.netflix.com

科学の話題としては、深層学習に負けず劣らずゲノム編集も盛り上がっている感じがあります。盛り上がりに比例して批判的、懐疑的な意見というのも出てくるもので、このドキュメンタリーでもその面に焦点をあてています。

自分も興味はあるのですが知識としては数冊本を読んだ程度です。なので勉強になったのですが、中でも面白かったのは1話に登場するバイオハッカーの話(この言葉初めて聞きました)。どこかの大学に所属する研究者ではなく、自宅にある設備を使ってゲノム編集の実験をしている野良研究者に焦点を当てています。様々な安全面・倫理面からの警鐘を物ともせずにどんどん自分で勝手にゲノム編集を進めています。

自分の理解では、CRISPR-Cas9に代表される最先端の技術については、これまでに比べてずっと効率よくかつ正確にターゲットとする位置に遺伝子を入れたり破壊することができるようにした一方、狙った位置以外にも影響を与えてしまういわゆるオフターゲット効果などの副作用が問題となっています。

深層学習でもそうですが、盛り上がってる分野は色んな分野の研究者が参入してきてどんどん技術が進んでいくものです。例えば先週のNatureではオフターゲット効果がCRISPR-Cas9よりも少ないとするPrime editingなる技術が発表されていました。
www.nature.com

また同じく先週Plos CBに、Transformerという自然言語処理の分野で最高精度を叩き出してその他の分野でも使われるようになってきているアーキテクチャをベースとして、CRISPR-Casのオフターゲット効果を予測する研究が発表されています。
journals.plos.org

注目されて人もお金も集まってる分野はスピード感がすごいですね。今の所ゲノム編集が自分の研究にどう関わってくるかイメージは全く無く純粋に興味で見てるだけです。ただ、どの分野にも関係する本質的な技術ですし、そのうち嫌でも関わることになるんだろうなと思います。