あらためて教科書を読むのが面白い

色々あって、学部時代の所属先で秋から一つ講義をすることになりました。


本来なら前期に行われるはずの講義だったようですが、新型コロナの影響で急遽、秋以降に開講することに。そのイレギュラーのおかげというべきか、ちょうど自分が帰国しているタイミングと重なったので、やってみることにしました。全13回の講義が全てオンラインなのは少し残念ですが、現地まで行かなくていいのはある意味助かります。

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ここではありません


ここ数年の同じ講義のシラバスをながめていると、どの教員もほぼ同じ経歴です。どなたも学部から大学院まで同じ大学、同じ専攻。情報科学で博士号を取った教員が担当した実績はなさそうです。大学全体でも初めてかも。自分が担当するのが少し不思議ではありますが、これも時代の変化なのかもしれません。


とはいえ専門に関わる講義をするのは初めてで、標準的な講義を受けた経験もありません。はりきって自分なりの講義を、みたいに突っ込んで自滅するのを避けるため、ひさびさに論文以外の教科書を読んで分野の復習をしています。今のところ以下の本を読んだので、一行感想でも。他にも面白い本をさがしてます。


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思っていたよりもガッツリ計算論的神経科学の入門書。精神疾患について人類がわかっていることは少ないということがわかります。

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この切り口でまとめてくれている貴重な教科書。美感について人類がわかっていることは少ないということがわかります。

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分野全体を簡潔にカバーしています。最初に読むと簡潔すぎるかもしれませんが、講義の副読本としてはいい気がする。人間心理について人類がわかっていることは少ないということがわかります。


自分の興味は、理学や認知科学よりも工学や情報科学に強く寄っています。いわゆる神経科学者や心理学者とは、興味の方向や面白いと思うものが少しちがう。なので論文を書くために必要な知識は、それこそ論文や研究発表でのつまみ食いによってためてきました。そんな状態で改めて教科書を読んでみると、知識が色々整理され、思いのほかためになりました。そのわりにはだいぶ雑な感想……。